Apple Vision Proと既存のハイエンドVRデバイスを比較してみる
今後のメタバースが流行する上での要となりそうなハイエンドVRデバイスの性能を比較しました。
比較デバイス一覧
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名前 | Apple Vision Pro | Meta Quest Pro | Microsoft HoloLens 2 | PlayStation VR 2 |
解像度 | 3,800 x 3,000 | 1,800 x 1,920 | 2,048 x 1,080 | 2,000 x 2,040 |
リフレッシュレート | 90 Hz | 90 Hz | 120 Hz | 90Hz~120Hz |
視野角 | 約90° | 106° | 52° | 110° |
特徴 | ヘッドトラッキング, ハンドトラッキング, アイトラッキング, 3Dマッピング, 3Dカメラ | インサイドアウトSLAMトラッキング, アイトラッキング, フェイストラッキング, ハンドトラッキング | ハンドトラッキング, アイトラッキング, 空間マッピング | インサイドアウトトラッキング, アイトラッキング |
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Apple Vision Pro
特徴
- 3Dの空間写真や空間ビデオを撮影できます。今後、3Dカメラ技術の進化と普及を促進したり、他のデバイスやアプリでもこの技術が利用される可能性が考えられます。
- iOSベースのvisionOSというOSが搭載されていて、ソフトウェア開発は3D XR用のSDKを使ってSwiftで行われます。Unityでも開発可能です。
- Safariを介してWebアクセスができます。
- ARとVRの両方の機能を持っています。
- 超高解像度ディスプレイを持ち、2つあるディスプレイのそれぞれが4Kテレビ以上の解像度を持ちます。将来のデバイスでも同様の高解像度ディスプレイが求められると考えると、ディスプレイ技術の進化を促進していく可能性があります。
- アイトラッキングによるUI操作技術が非常に高く、視線によるポインティング操作ができます。新しい操作感によって今後のUIデザインや他社VRデバイスに影響を与える可能性があります。
Meta Quest Pro
特徴
- ゲームコンテンツが豊富ですが、仕事やクリエイティブな活動、コラボレーションにも利用できます。MetaQuestをきっかけにしてVR技術が幅広いの種類のアプリで活用される可能性があります。
- MetaQuestProは、VR と MR の両方をサポートしています。仮想空間で動き回るだけでなく、仮想オブジェクトを操作することもできます。VR/MRアプリ開発者にとっては、より自然なUI設計を可能にします。
- リモートワークや仮想会議、教育、トレーニングなど、さまざまな業界でのアプリを実現できるポテンシャルを秘めています。
- MetaQuestブラウザやWolvicブラウザを介してWebアクセスができます。3D空間でWebページを表示できます。
Microsoft HoloLens 2
特徴
- MR技術を採用しており、ユーザーが現実世界に重ねて表示されるホログラムを操作できます。 現実世界と仮想世界をシームレスに統合する新しいタイプのアプリ設計が可能です。
- BtoB市場での採用が増えており、製造・建設・医療など、現場作業が重要な業界で利用されています。 ホログラムを操作できることによって、現場の作業効率を向上させたり、リモートでの協力作業を可能にしています。
- Windows Mixed Realityプラットフォームを採用しており、Microsoft Edgeのブラウザを介してWebアクセスもできます。ホログラムとしてWebページを表示できます。
PlayStation VR 2
特徴
- PlayStation VR2は、ゲーム体験に特化しています。PlayStation 5と連携して動作します。
- Webアクセスが不可なのでWebXRのコンテンツを楽しむことはできません。
- VRゲームの普及を促進し、新たなゲームジャンルの開発を促す可能性があります。ゲームに特化していることから、大手ゲーム会社の有名タイトルがVRゲーム化されたものを遊ぶことができます。グラフィックも美しく、同等のスペックを備えたゲーミングPCとVRデバイスを購入するよりも安価にVRゲームを楽しむことができる点で、コストパフォーマンスが高いです。